全レイヤーで実現するスケーラブルなサービス分離: 国内最大級のメディアを支えるマルチテナントPlatform設計の全貌

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Kumo Ishikawa

SWE、DevOpsを経て、2023年に株式会社サイバーエージェントへ入社。横断SRE組織の一員としてAmeba Platformの設計・運用に携わり、現在はPlatformチームでKubernetesを中心とした共通基盤の整備と改善に取り組んでいる。得意分野はセキュリティ設計、CI/CD基盤の構築・最適化など。

Tech

セッション概要

月間7,500万人が利用する国内最大級のメディア群において、数十のプロダクトを共通基盤上で安全かつ効率的に運用するため、Platformの整備を進めてきました。しかし、プロダクトの急増と多様化に伴い、特に認証・決済などセキュリティ要件の高いサービスは同一環境での運用が難しくなり、やむを得ず環境を分離するケースが増えています。それにより、開発者の認知負荷が高まり、設定ミスや運用トラブルのリスクも顕在化してきました。こうした課題を受けて、セキュリティ要件に応じた分離を前提としつつ、開発者にも運用者にも扱いやすい統一的なPlatformの実現を目指して再設計を行いました。本発表では、Identity、クラウドリソース、ネットワーク、CI/CD、開発者ツールなどの各レイヤーにおけるマルチテナント化の設計方針、共通化と分離の判断基準、安全性と開発体験の両立を実現するための具体的な工夫を紹介します。

キーワード

プラットフォームエンジニア - Platform Engineer アプリケーション/プロダクト開発者 - Developer ITアーキテクト - Architect 拡大期(利用者を増やしつつ、課題に直面している) - Growth
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